集団生活に入ると必ずと言ってもいいほど感染症をもらってきますよね。私の周りでも、「保育園や幼稚園に行く前は熱とは無縁の子が、しょちゅう熱を出すようになってしまった。」や「風邪が治ってもまたすぐに引いてしまう」など感染症になってしまう子が多いです。

その中で、ヘルパンギーナという名前をご存知ですか。「なんかかっこいい名前」という印象のヘルパンギーナですが、これ実は感染症なんです。

そこで、今回はNさんがヘルパンギーナについて紹介します。

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感染症!ヘルパンギーナ

小児期にかかる病気でもっとも多いと言われる感染症ですが、感染症とはなんでしょうか。まずは、感染症のお話からはじめます。

感染症とは

感染症とは字のごとく、ウイルスや細菌などの病原体が体の中に入り増殖してかかる病気のことです。感染症は、人から人へ移ると思われがちですが、実はそれだけではないんです。動物や昆虫などから感染する場合もあるんですよ。

目に見えないウイルスや細菌だけでなく、寄生虫や原虫やクラミジアなどが病原体の場合もあります。寄生虫とか聞くと怖いですね。

感染しても、症状が現れる場合を顕性感染と言い、症状が現れない場合を不顕性感染と言います。不顕性感染者は自分がかかっている自覚がないため、感染源となって感染を広げてしまう可能性があります。

感染しても症状が現れない場合があるんですね。実際に感染した人が100%発症することは少ないそうです。まったく無症状で健康体のまま経過す人の方が多いとはびっくりです。

そして、私もインフルエンザBにかかったことがありますが、症状のひとつである発熱をしませんでした。たまたま娘が発熱でかかった病院で念の為に検査をしてもらい、ヘルパンギーナだと判明。インフルエンザは熱が出ると思い込んでいたので、気が付くのが遅くなりました。思い込みは怖いと思った瞬間でした。

では、感染症はどのようにしてかかってしまうのか。

感染経路は

  • 接触感染:接触したり、菌の付いた物(嘔吐物、食品、物体、人の手指など)に触ることでかかる
  • 飛沫感染(空気感染):咳やくしゃみなど、空気中に漂った病原体を吸い込むことでかかる
  • 糞口感染:糞便から出たウイルスが口に入る糞口感染
  • 経口感染:病原体の付いた食べ物、調理中に手や指を通して付着した物により感染
  • 母子感染(垂直感染):母親から子供へ、胎盤や母乳を通して感染

などがあります。こんなに感染経路があるなら、注意しなくてはならないことがたくさんですね。生活をする上で人との関りは大切で、病原体から逃げることも困難でしょう。時には感染者と接しないといけないときもあります。一人一人が感染しないように気を付けることも重要ですね。

では、今回の本題。ヘルパンギーナとはどんな感染症なのかを見ていきましょう。

ヘルパンギーナとは?

夏に流行するウイルス性の感染症のヘルパンギーナは乳幼児によく発症するいわゆる夏風邪です。咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病と一緒に三大夏風邪のひとつと言われています。

【特徴】

  • コクサッキーウイルスで発症する感染症
  • この菌の型は複数存在するので、何度もかかってしまう
  • 流行時期は、5月~9月でピークは7月頃
  • 感染者の年齢は4歳以下が9割以上で、1歳代がもっとも多いとされる
  • 感染経路は、接触感染、飛沫感染(空気感染)、糞便から出たウイルスが口に入る糞口感染
  • 潜伏期間は、3~6日程度

ヘルパンギーナの症状

  • 初期症状は、発熱(38度~39度以上の熱)とのどの痛み。
  • 熱が1~3日続くと同時にのどが赤くなり、小さな水疱(口内炎)が数個できる。
  • 水疱は2~3日で破れて黄色いカイヨウになると痛む。
  • のどの痛みが非常に強く、食べ物や飲み物を受け付けなくなることから脱水症状に注意なることもある。
  • 小さな子供は、唾液を飲み込むことも困難でよだれが多くなったり、吐きやすくなることもある。
  • 高熱が原因で熱性けいれんを起こす子もいる。

口内炎とは、口の中に水泡やアフタ(カイヨウ)が出来ている状態の総称です。

うちの子も経験しています。初めにかかったのは上の子2歳の時。突然の発熱が3日続き、でも食欲もありぐったりはしていなかったので、すぐに病院には連れて行きませんでした。

熱が下がって一安心と思っていた矢先、すごいグズグズに。食べたり飲んだりすると特に泣くことに気づき、口の中をみてブツブツがあることに気づいたんです。まだ2歳で「痛い」ということが伝えられなかったみたいで、気づくのが遅れてしまいました。

病院に行き、ヘルパンギーナと判明。好きな物を食べたいのに食べれない。子供にも親御さんにもとても辛い期間になります。

このヘルパンギーナに似て、口の中に口内炎が出来る病気があります。それは何なのか、そしてヘルパンギーナとの違いを見ていきましょう。

ヘルパンギーナに似た症状の病気

ヘルパンギーナと同じで口内炎が出来る、そして乳幼児に多い感染症をまとめました。

まずは手足口病です。手足口病も口の中に水泡が出来る感染症です。

手足口病

  • 流行は、ヘルパンギーナと同じ夏
  • 発熱は37度~38度前後で、発熱しない子もいる
  • 口の中の水泡とともに手や足にも湿疹ができる
  • 痛みもなく元気

ヘルパンギーナとの違い

  • 発熱の高さ
  • 手や足にも湿疹が出る
  • ヘルパンギーナののどの痛みとは違い、手足口病は痛くない

ヘルパンギーナと同じ夏の流行ですが、痛みがなく食べられるのが特徴です。のどの水泡の見た目は医師でも判別は難しいようですが、「痛みがない」ので症状で判別出来るでしょう。

そして、大人でもなることのあるヘルペス性口内炎も似た症状です。

ヘルペス性口内炎

  • 強い痛みがあり、赤く腫れる
  • 口の中だけでなく、外側の唇周りにも口内炎が現れる
  • 発熱→口の中に水泡が複数→赤く腫れて痛む→水泡が破れて腫瘍になる
  • 生後3カ月から3歳くらいの乳幼児に多い
  • 治った後もヘルペスウイルスが体内に潜伏し、再発しやすい

ヘルパンギーナとの違い

  • 唇の周りにも口内炎が現れる
  • ウイルスが潜伏し続ける

ヘルペス性口内炎は、発熱や口内炎といったヘルパンギーナと似た症状です。しかし、唇の周りにも口内炎が出来るという特徴を持っています。その点で、容易に見分けられるのではないでしょうか。

では、もしヘルパンギーナに感染してしまったら、どのように対処するべきかを見ていきましょう。

 

手足口病に感染した時にどうしたらいいか分からない。もしお子さんが手足口病になってしまった時に、慌てないために事前にどんな病気か確認しておきましょう。

子供の手足口病に感染したら?初期症状(熱、発疹)と治療法

子供の手足口病の鍵は〇〇!ママが知るべき手足口病8つのこと

 

ヘルパンギーナに感染したら

ヘルパンギーナには、特効薬はありません。抗生剤も効かないようです。病院での処方は、痛みを和らげる「鎮痛解熱剤」や「粘膜保護剤」の軟膏など、その時の諸症状に対応する薬になります。

かかってしまったら、ただ時間が過ぎて症状がなくなるまで待つのみです。そのため感染しないように、予防がとても大切になります。

おうちでの対処法

症状が出始めたら、まずは病院へ連れて行くと思います。そのあとは、おうちでのケアとなります。

特徴は、「熱が下がった後ののどの痛み」です。のどの痛みが非常に強いため、食べ物や飲み物を受け付けなくなります。しかし、元気なので食欲はあり、機嫌の悪さもMAXで激しいんです。「食欲はあるのに」がやっかいなんですよね。

もう本当に「イラっと」くるんですが(笑)、本人は痛くてもっと辛いので、なんとか我慢です。3~5日程度で収まります。

食べ物は、刺激の少ないのどごしの良いものが良いでしょう。温かい物は避け、少し冷たい物を与えます。そして、その中でなるべく本人の好きな物を食べさせてあげましょう。

水分が思うように取れなくて、脱水症状になる子もいます。注意しましょう。

例えば、

  • 麦茶
  • 牛乳
  • 冷たいスープ
  • ゼリー
  • プリン
  • 豆腐
  • 冷たいおかゆ

などが良いと思います。酸っぱい物や柑橘系のジュースは刺激があるのでNGです。脱水症状の対策として、イオン水も良いでしょう。

回復後したから安心とは限りません。回復後も口(呼吸)や便から2~4週間はウイルスが排出されます。おむつ交換などした後は十分に気を付けましょう。

ですが、感染しないことが一番です。感染しないよう予防するには何が大切なのかを見ていきましょう。

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予防策

保育園や幼稚園から帰った後や外出後の手洗いうがいは徹底しましょう。そしてできれば、手洗い後のアルコール消毒をおすすめします。感染時期にはマスクも効果的ですよ。

手洗いうがいやアルコール消毒は、ヘルパンギーナに限らず他の感染症の予防にもなります。流行時に限らず小さいうちから徹底していると、大きくなってからも良い習慣化になるでしょう。

手や指を丁寧に洗うことも大切ですが、爪の中や大人の方はアクセサリーにも注意です。

  • 爪を短く切っておく
  • 指輪やブレスレット、腕時計も外してから洗う

この2つを意識しておきましょう。

 

日本脳炎をご存知でしょうか。日本脳炎をよく知らない方は意外と多いのです。

どんな病気でどんな症状が出るのか事前に知っておき、予防をしていきましょう。

日本脳炎とは?知っとくべき予防接種の時期とワクチンの副作用

 

大人に感染するの?

ヘルパンギーナは乳幼児の感染率が高いのですが、介護する大人には感染しないのでしょうか。

大人は感染しないと思っている人も多いようですが、実は大人が掛かると39度以上の高熱が出て重症化してしまうこともあるようです。大人の39度以上ってすごくきついですよね。

熱が高いため、全身のだるさや関節の痛みも加わります。そして、子供よりも長引くそうです。

家庭内で子供が感染したときは、家族も手洗いうがいを徹底し、共用のタオルを使わないようにするなど、移らないように気を付けましょう。

 

保育園や幼稚園の登園

ヘルパンギーナはインフルエンザなどと違い、学校保健安全法による出席停止が義務付けられている感染症ではありません。そのため発熱もなく、発疹も消え、本人の体調が良くなった時点で登園は可能です。

回復した後も2~4週間は便の中にウイルスが排出される感染症です。もちろん、発疹や高熱などの症状が出ているときと比べると、感染力は低下していますが、感染力があります。

しかし発症から便にウイルスが排出されなくなるまで、約1か月もの間休むことは現実的ではありません。

基本的に1週間程度で回復するようですが、保育園や幼稚園によって登園するためには医師の診断証明が必要など、対応が異なるので、症状が回復した後は事前に園に連絡をして確認すると良いでしょう。

 

お子さんが発症しやすい感染症は沢山あります。幼稚園や保育園、遊び場で菌に感染することもしばしば。

特に多いのはインフルエンザとノロウイルス。

感染した時にどんな対処をしたらよいのか、こちらの記事で予習復習しておきましょう。

ノロウイルスから子供を守れ!感染した時の対処や予防策とは

インフルエンザB型で子供が学校を休んだ時の対処法と症状

 

まとめ

  • 感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体の中に入り増殖してかかる病気
  • ヘルパンギーナは、三大夏風邪のひとつで、1度かかっても、何度もかかってしまう
  • 感染者の年齢は4歳以下が9割以上で、1歳代がもっとも多いとされる
  • 初期症状は、発熱(38度~39度以上の熱)とのどの痛み→のどに水泡(口内炎)ができ、それが潰れて痛みに変わる
  • のどの痛みが強く、食べ物を受け付けなくなることから脱水症状になる場合もある
  • ヘルパンギーナに似た病気に、手足口病やヘルペス性口内炎がある
  • ヘルパンギーナに効く特効薬はなく、痛みを和らげる「鎮痛解熱剤」や「粘膜保護剤」の軟膏などで対応する
  • 食べ物は、刺激の少ないのどごしの良い物が良い
  • 大人にも感染するので、外出先から帰った後の手洗いうがいを徹底しましょう
  • ヘルパンギーナは、出席停止が義務付けられている感染症ではないので、登園する場合は園に確認をしましょう。

感染経路から考えて、子供のの集団生活において感染を完全に防ぎ切ることは困難です。あくまで夏風邪の一種なので、正しい知識を持ちつつ予防策を徹底して、あまり神経質にならずおおらかでいることも必要です。

特にヘルパンギーナの流行する夏は、暑さで体力を消耗しやすいので規則正しい生活や食生活を意識したいですね。

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