子供が風邪を引いて熱を出してしまうと、親としてはとても心配になりますよね。小さい体で辛そうにしているのは本当にかわいそうで、できるなら変わってあげたいと思ってしまいます。

そんな時、看病をしている側は心配がゆえに、いろいろなことが気になってしまいますよね。

『熱で辛そうな時はどう対処したらいいのか』

『お風呂は入れても大丈夫なのか』

『食欲がない時はどうしたらいいのか』

など、次から次へと疑問に思うことが出てきてしまうのではないでしょうか。

そこで、風邪で発熱した時の正しい対処法をEさんがご紹介します。最低限の事を知って、パパやママの心配を軽減させると同時に、お子さんに少しでも快適に過ごしてもらいましょう。

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子供の風邪が多い理由

子供はよく風邪を引きますよね。この間治ったばかりなのに…。ということはよくあることだと思います。

子供が頻繁に風邪を引く理由は、まだ免疫機能が弱いためです。

風邪の原因は、大きく分けて「ウイルス」か「細菌」の2種類ですが、子供の場合はほとんどがウイルスです。

ウイルスは目に見えないのでなかなかピンと来ませんが、実はそこら中に潜んでいます。いつの間にか、どこかで体内に入ってしまうのでしょう。

また、風邪を引きやすい子と引きにくい子がいますが、これは体質の問題だと言えます。

なので、子供の風邪はある程度仕方のないことなんです。手洗い・うがい・マスクと、予防は完璧にしているけど、まだ自分の管理が甘いのかな…。などと、あまり悩まないでくださいね。

大抵は成長とともに免疫力もアップし、風邪を引く頻度も少なくなっていきます。子供は病気をしながら丈夫になっていくものです。

ですが、やはり熱が出てしまうと心配になりますし、お仕事をしている方にとっては困ってしまう場面も出てきてしまいますよね。

生まれて初めて高熱を出してしまう突発性発疹も、免疫力が充分に発達していないためかかりやすくなっています。初めての症状に戸惑わないようこちらを参考にするといいですよ。

子供が突発性発疹で高熱に!!お風呂は?保育園はいつから?

 

発熱のしくみ

そもそも、風邪を引いた時など、どうして熱が上がるのでしょうか。

熱が出ているということは、体がウイルスと戦っている証拠です。そこで、熱を上げることによって体がウイルスへの攻撃力を高めているのです。

どうして攻撃力が高まるのかというと、その理由は3つあります。

  1. ウイルスは低温の方が増殖しやすいため、発熱することで増殖するのを抑えられる。
  2. 免疫細胞が活発になり、ウイルスをより効果的にやっつけてくれる。
  3. ウイルスと戦うことで、免疫機能が高まる。

(参考 テルモ体温研究所

熱が出ると、体がだるくなって体調も悪くなるので本当に辛いですよね。でも、それは体が一生懸命ウイルスと戦って、早く風邪を治そうとしてくれていたんですね。

冬場に大流行するインフルエンザもウィルスをやっつけようと体が頑張っているんです。インフルエンザのときにも最適な対処法があります。こちらで詳しくまとめてありますよ。

大流行のインフルエンザ!子供が感染した時の対処法と予防法!

 

発熱時の正しい対処

発熱時、「とにかく体を温めて汗を出すと、風邪が早く治る」とよく聞きますが、これは本当でしょうか。

実はこれは間違いです。子供は汗をかく機能が未熟なので、あまり体を温めすぎると熱がこもってしまい逆効果になってしまいます。 

発熱時の正しい対処法とは、『熱が上がっている時は温め、上がり切ったら冷やす』です。

体は火照っているのに手足が冷たい時や、悪寒がして寒がっている時は、体が筋肉を震わせて熱を作り出しているためです。ウイルスをやっつけようと、体が一生懸命頑張っている証拠です。

そんな時は、熱を出す手助けをしてあげましょう。布団を多くかけてあげたり、衣服を一枚多く着せてあげます。

熱が上がり切ると、手足まで温まり、汗をかき始めます。そうなったら、体の中の余分な熱を外に逃してあげる必要があるので、逆に熱がこもらないようにしてあげなければいけません。

そのためには、薄着にしてあげたり、冷却シートなどで体を冷やしてあげてください。汗をかいていたら、着替えさせることも忘れないでくださいね。

体を冷やす場所

熱が上がり切ったら体を冷やす必要がありますが、冷却シートや氷枕などを使って頭を冷やすのが一般的ですよね。

しかし、人間は頭を冷やすだけでは熱は下がらないんです。冷却シートや氷枕は、発熱している間を気持ちよく過ごすためだけの方法です。冷やすことで気持ちがよく、リラックスできる場合に行います。

ですから、本人が嫌がるようなら無理に頭を冷やす必要はありません。

しかし、冷やすことで解熱効果がある場所があります。それは、「動脈がある場所」です。

理由は、動脈の走る部分を冷やすと血液が冷えます。その冷えた血液が全身を回るため、体温を下げることが出来るのです。

その動脈がある場所とは、「首筋、脇の下、太ももの付け根」があります。どの場所も、脈を触れる場所を目安にして、冷やす時は氷などの冷たいもので冷やしてくださいね。

【冷やす場所】

  • 首筋 … 喉の左右の、頸動脈が触れるところ
  • 脇の下 … ちょうど体温計を挟むところ
  • 太ももの付け根 … 太ももの前面、腰骨と股を結ぶ線の内側3分の1にあたる位置

(参考 大阪小児科医会

私は熱が出たら両脇の下を保冷剤で冷やしますが、本当に解熱効果があると実感しています。

冷やし方ですが、そのまま保冷剤を当てると冷たすぎますし、低温やけどの恐れがあります。なので私は、ハンカチやバンダナなどにくるんで当てるようにしています。

解熱剤の使い方

熱が出る原因は、風邪を早く治すためのものですが、それでも小さい体で辛そうにしているのを見ると、早く熱を下げてあげたいと思うのが親心です。

そこで解熱剤の使用を考えるかと思いますが、それは少し待ってください。

上述した通り、体は熱を上げてウイルスが増えないようにしています。そこで熱を下げてしまうと、かえってウイルスが有利な環境を作ってしまい、治りが遅くなる恐れがあります。

そして、勘違いしてしまいがちですが、解熱剤では風邪は治りません。一時的に熱を下げているだけで、体の中にはまだウイルスがいます。

しかし、高熱が続くと体は体力を消耗します。ですがその時に、熱のせいで眠れない、食べられない……という状況では、十分な休息ができません。そんな時、いよいよ解熱剤の出番です。

つまり、解熱剤を使うことを考慮するポイントは、「高熱時(38.5℃以上)で、熱が高くて眠れない、食事もできない」という状態の時です。

ここで注意してもらいたいのが、38.5℃になったら使うという決まりはありません。高熱でも元気なら使わなくても大丈夫です。

ただし、41℃を越えるような熱は受診の必要があるので、すぐに医療機関で診察してもらってくださいね。

(参考 33歳女医、やっと子どもができた頃

あまりに酷い高熱は合併症の恐れもありますから、きちんとお医者さんに診てもらいましょう。

日本脳炎とは?知っとくべき予防接種の時期とワクチンの副作用

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お風呂は避けるべきか

「熱がある時はお風呂に入ってはいけない」とよく聞きますよね。私も親にそう言われて育ってきましたし、何となくそれに納得してお風呂は避けてしまっていました。

でも、親になり子供を看病する側になってみると、子供が汗をかいてベタベタになってしまっているのを見るとどうしても気になってしまいますよね。

そんな時、どうしてお風呂がだめなのか、そもそも本当に入れてはいけないのか疑問に思いませんか。

まず、お風呂は避けるように言われてきた理由として、

  • 昔は家の外にお風呂があったり、銭湯の利用が多かったので、入浴することで逆に体を冷やしてしまっていたため。
  • 日本の湯温度は熱いことが多く、熱い湯は体力を消耗させてしまうため。

このようなことがあります。

つまり、昔の日本の風習から言われていることで、医学的な根拠はないんです。

入浴時のポイント

次のポイントを抑えれば、熱がある時でもお風呂に入れることができます。

  1. 熱の上がり始めの、悪寒がする頃と、38℃以上の高熱の時は避ける。
  2. 咳や鼻水がでていても、顔色がよく、食欲や元気があればOK
  3. 熱や風邪の影響で辛そうな時、入浴を嫌がる時は無理に入れない。
  4. 脱衣所や浴室をあらかじめ暖房器具などで暖かくしておくか、昼間の暖かいうちに入浴する。
  5. 湯温度を体温よりやや低め(37〜38℃)に設定するといい。上がった後はすぐに衣服を着せる
  6. 熱い湯(41℃前後)に入れた場合は、必ず寒くない場所で肌着一枚かバスタオルをまとうくらいにし、ほてりを冷ましてから衣服を着せる。ほてりが冷めないうちに着せると汗をかき、その汗が冷えるために、かえって湯冷めするため。

(参考 坂ノ市こどもクリニック

症状が軽く、元気がある時なら入浴OKということなんですね。

また、このポイントを見ると、発熱時の入浴で一番の注意点は、「湯冷め」であると分かります。

脱衣所を温めておいたり、湯温度によって衣服を着せるタイミングを考えたりしながら、体が冷えないような対策を取りましょう。

 

食事について

早く体調をよくしてもらうために、栄養のあるものを食べてもらいたいですよね。でも、どんな食べ物がいいのか、何に気をつけてあげたらいいのか悩むと思います。

何を食べさせたらいいのか迷った時、とりあえずお子さんに何が食べたいか聞く方も多いですよね。

しかし、そんな時に限って予想外な答えが返ってくることが…。熱があるのにそんなの食べても大丈夫なのかな、と逆に悩んでしまうこともあるかと思います。

そこで、発熱時の食事のポイントを抑えて、食事のせいで逆に体に負担のかからないようにしてあげましょう。そのポイントとは、以下の3つです。

  • 基本的に食べたいものでOK
  • 消化の悪いものや脂っこいものはなるべく控える
  • 食べたくない時は無理に食べさせなくても大丈夫

消化の悪いものや脂っこいものは、胃腸に負担がかかってしまうため控えた方が無難です。

しかし、基本的には子供が食べたいもので大丈夫です。極端な話、ハンバーグが食べたい、と言われたら、ハンバーグを食べさせてあげてもいいんですよ。

食べたくなかったら食べなくても大丈夫。その場合、水分だけはしっかり摂らせてあげてくださいね。

おかゆがいいと言われる理由

昔から、具合が悪い時の食事の定番はおかゆですよね。でも、どうしておかゆがいいとされているのかご存知ですか。

おかゆは、普通のご飯より柔らかいので消化しやすく、胃腸にあまり負担がかからない、というのはなんとなく分かりますよね。でも、理由はそれだけではありません。

  • お米=炭水化物=糖質を摂取できることで、エネルギーを確保できる
  • 柔らかく水分が多いので、喉が痛くても噛まずに飲み込める
  • 温かい食べ物は体を温めることができる

熱があるとかなり体力を使います。そのため、カロリーを消費するためにエネルギーを確保しなければ、体力がどんどん減って元気がなくなってしまいます。

しかし、熱で体が辛かったり喉が痛かったりすると飲み込むのもやっとですよね。でも、ウイルスと戦うためにはエネルギーを摂らなければいけません。

そんな時に、柔らかくて水分が多いおかゆは飲み込みやすく、また炭水化物はエネルギー源となるので、具合が悪い時にはもってこいな食べ物なんです。

また、体が温まると免疫機能が高まります。そのため、具合が悪い時は温かい食べ物を食べて体を温めましょう。

おかゆは、これらがすべて揃った食べ物ということなんですね。

普段、「具合が悪い時はおかゆって決まってるし、なんとなく体によさそうだし…」と何気なく食べていたおかゆですが、それにはちゃんと理由があったんですね。

おかゆのレシピ

体にいいおかゆ、作るのも材料は少ないしぱぱっと楽ちんにできるので、お子さんの看病で忙しい時こそ作りたい一品です。

でも、どうせならおいしいものを食べてもらいたいですよね。おいしいものは食が進みます。ぱくぱく食べて元気をつけて、早く体調をよくしてもらいましょう。

そんな時に作ってあげたい、栄養満点でしかも簡単にできるおかゆのレシピをご紹介します。

簡単たまご粥

簡単おかゆ(風邪・病気・夜食に)

とっても簡単にできる、定番の卵を使ったおかゆです。

しょうがは体を温める効果があるので、ぜひしょうがを使って作ってみてください。摩り下ろしじゃなく、チューブを使ってもOKです。

シンプルな材料なので、めんつゆを醤油にしたり、薬味を変えたりしてお子さんが好きな味にアレンジできるところがいいですね。

炊飯器で簡単にできる中華粥

炊飯器で白菜とろとろ「白菜の中華粥」

炊飯器に材料をすべて入れてスイッチを押すだけで簡単にできます。中華味なので、おかゆが苦手な子もこれなら食べられるかもしれません。

このレシピで注目したいのは、材料の白菜の効能です。

白菜には、体力や免疫力を高める効果があるとされていて、また、 熱を冷ます作用もあります。さらに、免疫細胞を活性化するビタミンCも豊富に含まれているので、まさに風邪対策に適した食材なんです。

(参考 クックパッドニュース

サムゲタン風おかゆ

鶏胸肉のお腹においしいおかゆ

子供も大好きな鶏肉を使ったおかゆです。でも、具合が悪い時にお肉なんて食べても大丈夫なのか心配になりますよね。

しかし、逆に鶏肉は風邪を引いた時のおすすめの食材なんです。

鶏肉にはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは、喉の粘膜を活性化させるので、更なるウイルスの侵入を防いでくれます。

さらに、鶏肉のタンパク質は体温を上げてくれるので、免疫細胞を活性化する働きもあるんですよ。

(参考 風邪の時こそ鶏肉を食べるべき!

 

水分補給を忘れずに

汗が出たり、下痢や嘔吐などもあると、脱水の危険があります。例え食欲がない時でも、必ず水分補給だけはしっかりさせましょう。

飲ませる量は、欲しがるだけ与えてください。目安として、最初の3~4時間以内だと、体重1Kgあたり最低50ml(体重10Kgのお子さんで最低500ml)となります。

下痢や嘔吐がある場合、水分を失ったらその都度失われた水分を取り戻す必要があります。

しかし、あせって無理に飲ませないようにしてくださいね。いっぺんにたくさん飲ませると、胃を刺激して嘔吐を促すことになってしまうので逆効果です。

飲ませ方は、「少しの量を、回数を多く飲ませる」ことを意識してください。スプーン1さじの量を1~5分ごとに与えてみましょう。

おすすめは経口補水液

水分補給をする時、水分だけでなく、糖分と塩分も摂ることが大切です。

  • 糖分の摂取量が減ってしまうと元気がなくなってしまうため。
  • 汗をかくと塩分が失われるため。

水分補給には、水やお茶、スポーツドリンクを飲むという方がいるかと思います。私も、発熱時は必ずスポーツドリンクで水分補給をしていました。

しかし、スポーツドリンクは実は脱水対策には向いていなかったんです。スポーツドリンクは、糖分が多めなので血糖値が上がってしまったり、塩分量も十分ではありません。

また、水だけ飲むというのも脱水対策にはなりません。水には塩分が含まれていないため、水だけだと体液が薄まってしまいます。そのため、余分な水を外に出そうとしてしまい、かえって脱水が進んでしまうのです。

このように、水分補給=ただ水分を摂ればいい、ということではなかったんですね。失われたものは取り戻す必要があります。

そこで、効率よく水分補給できるおすすめの飲み物は、経口補水液です。

経口補水液とは、電解質(塩分など)や糖分が必要量含まれている飲料で、水分・塩分の吸収が効率よくできるように設計されています。

また、水分を体内にすばやく吸収できるので、血液がドロドロになるのを防ぎ、体に潤いを戻すことができます。

下痢や嘔吐を伴い、体の水分量が低下してしまうロタやノロウィルスの場合にも水分補給は重要です。予防法や対策についてはこちらをどうぞ。

ロタ,ノロウイルス症状(下痢,熱,脱水)と潜伏期間!子供予防接種

 

まとめ

「風邪の時はこうさせる」と昔から言われてきたことの中には、間違った情報もあります。それに惑わされないように、正しい知識を持ちましょう。

  • 「とにかく体を温めて汗をたくさん出す」というのは間違い。熱がこもってしまい、逆効果なので注意。
  • 正しい対処法は、『熱が上がっている時は温め、上がり切ったら冷やす』
  • 体を冷やす時は、脇の下、首筋、太ももなどの動脈がある場所が効果的。
  • 解熱剤を使う目安は、『38.5℃以上かつ、熱が高くて眠れない、食事もできない時』
  • お風呂は入っても大丈夫。ポイントを抑えながら、湯冷めに注意する。
  • 食べたいものを食べさせ、食欲のない時は無理に食べさせない。
  • 水分補給は必ずさせる
  • 水分だけでなく、糖分と塩分も摂ること。「失われたものを取り戻す」ということが大事。

体調が悪く辛そうなお子さんを見ていると、どうにかしてあげたいと思うと思いますが、神経質になる必要はありません。

ポイントを抑えながら看病をし、あとは体調の変化に十分注意しながら、無理のない程度にお子さんのしたいようにさせてあげれば大丈夫です。

また、看病する側も体調を崩してしまっては本末転倒です。パパやママも休息を取りながら、無理しないように気をつけてくださいね。

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