麻疹ってどんな病気か知っていますか。私も小学生の頃に感染したことありますが、熱が出て苦しくてとてもツラかった記憶があります。そして、白い薬を塗って掻いちゃダメって言われて。・・・いや、それ水ぼうそうと混ざってますよ。

そうなんです。私は麻疹と水ぼうそうの違いがわかりませんでした。先日、娘が水ぼうそうにかかり自分が思っていた症状と違うぞ!調べてみると麻疹って水ぼうそうよりも怖い病気だということがわかりました。

ということで、麻疹とはどんなに怖い病気なのか。今回は麻疹についてNさんが紹介します。

 

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麻疹ってどんな病気?

麻疹は、麻疹ウイルスによっておこる大変強い感染症です。そして、通称はしかとも呼びます。麻疹という名前より、はしかの方が聞き覚えある方も多いのではないでしょうか。

一般に小児期に多い感染症として知られていますが、10代、20代の間でも感染が多く見られています。人から人へと感染するので、感染者は周りに配慮しなくてはいけません。

どのように感染するのか

接触感染

病原菌がついた皮膚や粘膜に触れることで感染。

飛沫感染

咳やくしゃみによって飛ばされた粘膜などにいる病原菌が付着し感染。大体1~2メートルほどの飛距離しかない。

空気感染

咳やくしゃみによって飛ばされた小さい病原菌が空気を浮遊し、それを吸い込むことで感染。

麻疹は病原菌が小さいので空気感染してしまいます。だから、目の前で咳やくしゃみをされたわけではなくても、教室に感染者がいるだけで広がってしまいます。感染対策として、マスクやうがい手洗いをこまめにすることが大事です。

だいたい10日~14日ほどで完治しますが、合併症を起こしやすい病気で感染力もハンパじゃありません。そして、春から夏にかけて流行するので、入学式・新学期に流行しやすいです。人見知りの私はこの時期にお友達ができないとぼっちになる可能性があり大変怖い病気だと思います。

では、もし感染してしまった場合、どのような症状が出るのかを見ていきましょう。

初期症状を見極めよう!《カタル期 2~3日》

感染後10日前後の潜伏期間があります。そして以下のような症状がでます。

  • 38~39度の高熱
  • 咳やくしゃみ
  • コブリック班

普通の風邪と似たような症状なのですが、見逃してはいけないのがコブリック班。聞いたことありません。

ゴブリック班とは、頬の内側にできる1mmほどの赤いふちどりのある白いぶつぶつだそうです。

私は知っていても見逃す自信がありますね。でも大丈夫です。だって麻疹にはあの特徴的な症状が出てきますから。

いよいよ発疹が!《発疹期 3~4日》

発熱が一度収まり半日ほどするとまた高熱が出て、赤い発疹が出てきます。ここで、病院へ行きましょう。

発疹は2日くらいかけて顔から体へ広がっていき、それが3~4日続きます。この期間が子どもも親も一番大変な時期です。

熱や咳がピークに達します。ついでに鼻水もです。現在麻疹に対する治療薬がないので対処療法となります。症状を薬で抑えて治るのを待つしかありません。親はこれを見守ることしかできません。

少しでも楽になるように、早く良くなるように冷えピタや氷枕を変え、食べやすい食事を作って頑張りましょう。

やっと回復へ!!《回復期 3~4日》

長くてツラい時期を抜けるとやっと回復に向かいます。熱が下がっていき、赤い発疹が赤黒く(茶色っぽく)なり次第に薄くなっていきます。咳も鼻水もいき、さらば麻疹。と思ったら、痕が残ってる!!

ご安心を。大体5~6日で元通りの肌に戻るようです。子どもは若さがどうにかしてくれますが、大人の場合は2週間ほどかかり、日に当たるとシミになるようなのでご注意ください。

ここまでが、麻疹の一般的な症状となりますが、私が勘違いをしていた麻疹と水疱瘡、さらにMRワクチンの風疹。全然違いがわからないんですけど。風疹に至っては何なのかすらわからない。

同じ口の中にブツブツが出来る情報としてこちらの記事もどうぞ

子供の手足口病に感染したら?初期症状(熱、発疹)と治療法

 

風疹・麻疹・水疱瘡の違い

  • 麻疹   はしか・ましん
  • 風疹   ふうしん(別名 三日麻疹)
  • 水疱瘡  みずぼうそう
種類 呼び方(別名) 発熱 発疹 その他症状 期間
麻疹 はしか・ましん 40度近い 鮮やかな赤い発疹 咳・鼻水・充血 10~14日
風疹 ふうしん・三日はしか 38度前後 淡くピンク色の発疹 リンパ節の腫れ 3~5日
水疱瘡 みずぼうそう 37~38度 水ぶくれになる 激しいかゆみ 3~4日

麻疹・風疹はウイルスが別なので違う感染症なんです。なので「MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)」なんですね。

出る症状もそれぞれ違いがあるようですので、参考にしてみてください。

そして、気を付けなくてはいけないのが合併症です。病気で免疫力が低下しているときに、他の病気を患うと重症化しやすいです。そこで、合併症についてお話します。

水疱瘡の情報ではこちらも参考になります。

子供の水疱瘡(みずぼうそう)はうつる?症状(発疹)や潜伏期間

 

 

怖い合併症

最悪の事態は考えたくないものですが、「もしも」を考えておかないと対処ができません。心配しすぎる必要はないかと思いますが、「もしも」として合併症についてです。

発症者の約30%が合併症を併発し、その薬40%が入院を必要とするレベルにまでなるといいます。適切な処置をしないと重症化し、死亡するケースもあります。併発の多い順に紹介します。

  • 中耳炎
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • ウイルス性脳炎
  • 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)

中耳炎

中耳炎は麻疹にかかった5%~15%の人が併発するといわれています。中耳炎は耳の鼓膜の内側の中耳に細菌などが侵入することによって炎症が起きる病気です。症状としては微熱・高熱・耳の痛みや耳垂れが出てきたら耳鼻科を受診しましょう。

気管支炎

麻疹の症状として咳がありますが、その激しい咳から気管支炎を合併することがあります。軽いものから重いまでありますが、重くなると肺炎になってしまします。麻疹の咳のせいで気づきにくいですが、麻疹の症状が治まっても1週間以上咳が続いたり、熱が出たり、ゼーゼーと音が聞こえたら呼吸器・内科・耳鼻咽喉科を受診しましょう。

肺炎

麻疹→気管支炎→肺炎。なんという負の連鎖でしょうか。重い場合は入院が必要となります。40度くらいの高熱が続き、咳と鼻水といった症状もでます。早急に治療をしてください。麻疹が治まって熱・咳が続く場合はとりあえず内科を受診しましょう。

ウイルス性脳炎

麻疹にかかった1000人に1人の割合で併発するといわれています。ウイルス感染を発症してから数時間~数日後に、嘔吐・頭痛・意識障害・痙攣・異常行動。痙攣が続き意識が戻るのに多少時間がかかるといった軽い症状から、後遺症を残す重症例まで幅が広いです。

嘔吐を繰り返す・意識が朦朧とするようなことがあれば内科・脳神経外科を受診しましょう。

亜急性硬化性脳炎(SSPE)

麻疹ウイルスによりゆっくりと進行する脳炎です。麻疹に感染してから5年~10年の潜伏期間があります。発病後は、数か月~数年かけて神経症状が進行します。治療方法はまだ確立されていません。

初期症状としては、学校の成績低下・記憶力の低下・感情が不安定といった精神的なもの。歩くのが下手になった・よく物を落とす・字が下手になったなど運動的なもの。

SSPEは4つのステージに分かれています。

第1期 軽度の知的障害・歩行異常・性格の変化など。
第2期 足や手が周期的ビクビクと動く不随運動。知的障害や歩行障害など運動障害もわかりやすくなってくる。
第3期 知能障害・運動障害がさらに進行して歩行が困難になる。さらに食事も自分で食べれなくなる。
第4期 意識の消失。自分で動けなくなる。

脳炎では15%が死亡、20%~40%に何らかの後遺症を残しています。

と、散々脅かしてきましたが、脳炎の併発率は0.05%~0.1%と低いです。ないとは言い切れませんが、心配しすぎるのもよくありません。

合併症怖いですよね。そんなことにならないために、しっかりとお家でケアしてあげましょう。

 

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重症化しないために大事なホームケア

観察

まずは、よくみてあげてください。熱の上がり方をメモするのもいいし、顔色や食欲、おトイレの回数や量などもみてあげましょう。

水分補給

熱が高いと脱水症状になりやすいです。こまめな水分補給が大事です。私の子はダルがって水を飲むことすら嫌がりますが、脱水症状は悪化すると死亡するケースもありますので少しずつでも飲ませてください。色の濃いおしっこがでると要注意です。

食事

なかなか食事は食べてくれず心配になりますよね。病院では無理に食べさせず、水分をよく取ってください。と言われます。気分が悪くなって吐いてしまうと余計に体力を奪って、脱水症状にもなりかねません。

しかし、体力をつけるためにも食べれそうなときは食べさせてあげてください。消化がよく喉ごしのいいお粥やうどん、アイスやプリン・セリーなどお子さんに合わせて食べさせてあげましょう。

お粥やうどんなどは水分もいっしょに補給できるのでオススメです。

逆に、カレーやラーメンなどの刺激物や重いものは絶対にやめてください。私はインフルエンザの時にラーメンを出されて、熱に加え胃の痛みにうなされたことがあります。

部屋の環境

部屋の温度が熱すぎたり、寒すぎたりはやめましょう。暖かくしすぎると部屋が乾燥してしまうので加湿器をつけたり、悪い空気をためないように換気をしたりして快適な状態にしましょう。

着るもの

子どもが病気の時って着せるものが難しくないですか。「自分のことじゃないから暑いのか寒いのかわかりませんし、熱が高い時と低い時で違うしどうすりゃいいの」って感じです。

とりあえず熱が出る前は寒気から始まるので厚着か布団・毛布で暖かく。熱が出始めると厚着はしないようにしてください。汗をかいているようなら着せすぎですので注意してください。あとは、子どもに確認を取りましょう。

麻疹は根本的な治療薬がなく対処療法しかありません。熱が高ければ解熱剤、咳がひどければ咳止めという風に麻疹の症状を和らげるという治療法です。上記であげた合併症は麻疹の症状の重症化などが原因の場合が多いので上手に使って重症化を防ぎましょう。

解熱剤などを使えば体も本当に楽になります。しかし、6~8時間ほど間隔をあけなくはいけないので注意しましょう。

ここまで、麻疹に感染してしまった場合の過程を見てきました。しかし、麻疹に感染しないに越したことはありません。では、感染にしないためにどうするのか。それは、予防接種しかありません。

 

予防接種が一番大事!

色々ツラいこと、怖いことを言ってきましたが予防接種で万事解決です。MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)の予防接種によって95%以上の人が免疫を持つことができるそうなんです。

予防接種の時期

麻疹は一度免疫がつくと一生かからないと言われているのでとても安心ですね。現在では、1回目のワクチンが生後12か月~24か月、そして2回目は入学前までに接種します。「1回0.5mlと少量なので痛みが少ない」らしいです。

予防接種の副作用

予防接種するときに怖いのが副作用。しかし、麻疹にかかるほど大ごとではありません。積極的に接種しましょうね。具体的な副作用としては、発熱や発疹、蕁麻疹が大体接種した7~10日に見られます。発症率も低く、1~3日で治ります。

予防接種とアレルギー

卵アレルギーがあると予防接種を受けられないことがあります。なぜかというとMRワクチンには鶏卵の成分が含まれているからです。

「胚細胞」という部分ですが、アレルギーを引き起こすといわれている「白身」の部分よりも「鶏肉」に近いそうです。なので、接種したからといってアレルギーを引き起こす可能性は低いです。大体の人は接種できます。しかし、重度のアレルギー場合は危険なこともあるようなので接種の前には必ず先生にご相談しましょう。

私の旦那は小さい頃は卵アレルギーで接種を断られたそうです(今は全然大丈夫)調べてみると大人でもワクチン接種は可能ですし、接種したかどうかわからない人は抗体の検査もできるようです。

大人が感染しても危ないし、それが子どもに感染しても危ないので確認する必要があります。

このように予防接種で麻疹を予防することができます。しかし、アレルギー又は病気などで接種できない子どももいます。もしも麻疹にかかってしまった場合は完治するまで外出を避けましょう。

また、感染又は感染の疑いがある場合は受診する病院へ電話をして指示を仰いでください。診察してもらうまで車で待機してもらうことがほとんどです。病気をうつさないようにすることも大事です。

子供さんのかかりやすい病気の情報としてこちらの記事も参考になりますよ。

子供が痰や咳で夜眠れない辛い症状を緩和!嘔吐する前の対処法

ノロウイルスから子供を守れ!感染した時の対処や予防策とは

 

まとめ

  • 麻疹は、麻疹ウイルスによる感染症で、通称はしかと呼ぶ
  • 感染力が強く、症状も結構キツイ
  • 初期症状は、38~39度の高熱、咳やくしゃみ、コブリック班、そのあとに発疹が出る
  • 麻疹・風疹・水ぼうそうは全然別もの
  • 合併症がホントに怖い
  • 重症化にないために、ホームケアが大切
  • 水分と良く取り、脱水症状に気を付ける
  • 対処治療で重症化を防ごう
  • 怖い感染症なのに予防接種で95%予防できる

感染力が恐ろしく強く、症状もキツイ、合併症のリスクが高い。こんな怖い病気ですが、予防接種でほぼ防げます。子どもが辛い思いをしない。親も辛い思いをしないため、必ず接種しましょう。

もしも、かかってしまった場合は落ち着いて治療をしてあげてください。そして、他の人へうつさないように気を付けましょう。

私の子は元気すぎて、「少し風邪でも引いておとなしくなってくれるといいんだけど」なんて言ったこともありますが(笑) 実際に熱でうなされる子どもをみると「早く良くなって」と祈るように看病しています。

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子どもの元気が親の元気の源でもあります。その元気を守るのも私たち親の役目です。