私は歯磨きも歯医者も嫌いな子供でした。どちらもいつからか植え付けられた怖いという感情に引きづられ、大人になってからも歯医者さんに行くのは少し躊躇うほどです。

歯磨き嫌いも原因なのか、私は兄妹の中では多分、一番虫歯になりやすかったのだと思います。お菓子は好きで食べちゃうのに、歯磨きが嫌いで虫歯が出来て、嫌いな歯医者さんに行くという悪循環でした。

今さらながら知っておきたい虫歯予防に必要なこと、ちゃんとした歯磨きの方法など、たくさんありますよね。特に虫歯にならない方法はあるのか、見てみましょう。

今回の記事はYさんの紹介です。

 

 

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虫歯について知ろう

まずは知っておきたい虫歯のことです。症状が重くなった虫歯をいくつも放っておくと、口内環境が荒れて歯周病などの大変な病気になるので要注意ですね。

子供は大人に比べて虫歯になりやすいと言われています。これは乳歯の特徴が原因とも言えます。

乳歯は永久歯に比べて

  • エナメル質が半分ほどしかない。
  • 柔らかい。
  • 神経が占める割合が高い。

虫歯になった場合、歯医者で治療しますが治っているのではありません。虫歯の部分を削っているのです。当然ですが、削った歯が元通りになることはありませんよね。

虫歯になった乳歯と永久歯

乳歯が虫歯になっても永久歯になる時に抜けるんだし、放っといてもいいんじゃないかというのは間違いです。

乳歯だからと虫歯を放っておくと永久歯の歯並びや、生えてくるスペースがなくなるなどの問題が出てきます。

「子供が昨日痛がってたけど、今日は痛みが引いて痛くない」と言っている、なんて場合もあるかと思います。気のせいかなと思って油断すると、あっという間に虫歯は進行してしまうんです。

歯痛を訴えている、まだ上手く話が出来ない子でも頻繁に歯を触っているなど気にしている様子があれば、迷わず受診した方が良いでしょう。

また、保護者の方が仕上げ磨きをしている際に、歯の色が違うかもと疑問に思う事があれば、相談した方が無難です。

虫歯の元となる菌

虫歯になる菌は主にミュータンス菌ラクトバチルス菌の2種類です。

  • ミュータンス菌→赤ちゃんの口には存在してないのですが、大人の唾液を介して感染します。食べかすを餌に繁殖し酸を出し、歯のエナメル質から溶かして行きます。
  • ラクトバチルス菌→乳酸飲料や炭水化物などの食べ物に含まれています。ラクトバチルス・ブルガリスク(ブルガリア菌)や、ラクトバチルス・ガセイ・シロタ株(ヤクルト菌)もコレです。糖を食べて乳酸を出します。

菌があることが自体が問題なのではなく、口の中で菌の数が増えてしまい、歯磨きで除去しきれず虫歯になってしまうことが問題なんですね。

乳歯の虫歯

乳歯に出来る虫歯は、初期症状では白っぽく濁って見えるので、判断が難しいと思います。しかも、乳歯は柔らかい為、大人に比べると虫歯の進行が早いのです。

乳歯は歯と歯の間に隙間があるのが普通と言われています。もちろん歯と歯の距離が近い子もいますが、間に食べ物が挟まりやすく磨き残しがあったりするので、特に虫歯になりやすいのです。
初期虫歯は削らなくてもいい場合がある為、どこの歯医者さんも早めの受診を呼び掛けています。虫歯を削らないなら、子供も泣いて嫌がることもないと思うので、歯医者嫌いには嬉しい方法ですね。

乳歯について、こちらの記事も参考になります。

断乳と卒乳の進め方と時期!寝かしつけや脱虫歯のメリット

赤ちゃんの歯はいつ?おしゃぶりはいつからいつまでがベスト?

虫歯と歯周病の違いは何か

虫歯は、歯に残った食べかすに虫歯菌が付着し、歯自体を溶かして穴が空いたり、歯が欠けていきます。

歯周病は、歯肉炎歯周炎をまとめた総称を言います。歯肉炎は歯茎が腫れて炎症ができた状態で、歯周炎は歯を支える骨まで溶かされた状態のことです。

乳歯の虫歯が神経まで達し炎症を起こしている状態では、放っておくと根に膿をもち膿が後続の永久歯に悪影響を及ぼします。

私は子供の頃、室内に置いてあったチョコレートを、前歯で噛んで欠けた事があります。冬だったので、室内に置いててもかなり固くなっていたようでした。

しかし、噛みついて欠けたであろう直後は、ちょっと歯がジンジンしている位で、欠けたかどうか全く分からないんです。欠けた歯は、恐らく飲み込んだと思います。

その後も、痛みがあったりなかったりしたため歯医者さんへ行くのが遅れ、常に痛みを感じるようになった頃には膿があると言われました。

治療中、歯に開けた小さな穴から、自然に膿が出てきている最中も地味に痛い。かといって途中で止めることも出来ず、ただ悶えてました。

自業自得とはいえ、歯医者嫌いな子供の私には辛かったのを覚えています。

さらに大人になってからですが、永久歯に出来た虫歯を放置し過ぎて神経に達したこともあります。

歯を削るのは歯医者で良く聞く、あのキュイーンという音だけではありませんでした。もう、小さな工事現場かなと思うような、ゴリゴリゴリという怖い音で歯の半分以上を削りました。

これが子供の頃だったら、耐えられる気が全くしません。麻酔もかけてもらいましたが、神経に達してるからか痛みはありました。

いっそ心も削られたんじゃないかという治療を行った後、歯医者への恐怖心は何故か和らいでいました。しかし、子供に気軽に「こんな経験してみなよ」とは言えません。

乳歯でも永久歯でも、虫歯になったら大変なのです。出来れば虫歯になる前にどうにかしたいものですよね。

ちなみに乳歯が自然と抜け落ちるのは乳歯の根が少しずつ溶けて吸収され、短くなることで起きる現象です。乳歯が自然と取れるこの現象は歯根吸収といいます。


虫歯治療で神経抜いたけど大丈夫なのか

乳歯の虫歯で神経にまで達している場合、神経を除去する根幹治療が必要です。

そのまま放置していると痛みがあるだけでなく、後続の永久歯の位置がずれたり、後続の永久歯の生える時期が遅くなるなどの悪影響があります。

乳歯と永久歯の神経はそれぞれが独立しているので、乳歯の神経を取っても永久歯の神経はなくなりません。しかし長期的に使う永久歯に多少の影響は残るのだということは覚えておいた方がいいでしょう。

実際の口内状態にもよるのですが、神経を残すよう治療してくれる所もあるので、受診前に事前に確認しておくことをおすすめします。

では、そんな問題にならないよう、虫歯予防するにはどうしたらいいのか。

虫歯になりやすい場所を把握しましょう

一般的に奥歯の隙間や溝前歯の上の間歯と歯茎の間が虫歯になりやすいと言われています。また赤ちゃんなど上唇と歯茎の間にミルクのカスが残っている場合があるようです。

唾液の自浄作用が届きにくい場所なので、濡れたガーゼなどで優しく拭き取ってあげましょう。

上記の虫歯になりやすい場所は、仕上げ磨きの時に特に注意して磨いてあげましょう。

子供の虫歯対策に、こちらの記事もチェックしてみてください。

幼児の虫歯対策!子供に教える歯磨きの大切さ


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虫歯になりにくい歯磨きのペースや方法

歯磨きの回数は1日2回が理想的なようです。朝と夜、就寝前後に細菌の数を減らし、歯に付着したプラーク(歯垢)を落とすことや口臭エチケットも兼ねています。

歯磨きは何分が理想か

歯磨きは最低3分間は必要です。そこで磨き残しがあると思ったら、その度に延長していきます。何分やるかではなく、綺麗になるまで丁寧に磨くという意識が大事なのです。

疲れると思いますよね。しかし自分で歯磨きをやり始める頃から丁寧に綺麗に磨けるように意識していれば、短時間でプラークを落とすコツを掴めるそうです。

歯磨きの仕方を大人になってから直すとなると、既に歯磨きをする時のクセがついていて難しくなる一方だと思います。

私も虫歯を放置してたせいで、歯医者さんでちゃんと出来るようになるまで月1回で「次回の診察でまた確認しますから今日教えた所を特に注意して歯磨きしてくださいね」と、何度も歯磨きのやり方を指導されました。

虫歯の痛さと繰り返しの指導のおかげで、その後は驚くほど虫歯が減り年1回の歯科検診では歯磨きが上手なんだねと言われるほどになりました。

そこに行き着くまでに1年以上掛かったと思いますが、とても勉強と今でも思います。

また歯ブラシだけでなくデンタルフロス歯間ブラシなども使って隅々まで掃除するといいと言われています。まだ一人でしっかり歯磨きが出来ないのであれば、仕上げ磨きをしてあげましょう。

プラーク(歯垢)とは何か

簡単に言うと見た目がネバネバした白いかたまりの事を言います。このかたまりは歯の表面につくほどの粘着性があり水では溶けない面倒な性質をしています。

虫歯菌が繁殖しプラークとなるには約8時間がかかります。大体睡眠時間と同じですね。なので、夜寝る前の歯磨きが重要と言われています。

最低でも1日1回は必ず歯磨きし、仕上げ磨きもしっかりしましょう。1回しか歯磨き出来ない場合、いつもより丁寧かつ綺麗になるよう心がけると良いと思います。

歯磨きはいつが効果的か

一番良く聞くのは朝と就寝前ですが、食後直ぐがいいという方もいらっしゃるでしょう。その場合、食後はエナメル質が溶け出す脱灰(だっかい)があります。

脱灰があると知ってる方は食後30分は歯磨きしないという方もいるでしょう。しかし歯医者さんによっては、食後早めの歯磨きを推奨している所もありますよね。

この理由としては、脱灰している時では歯が傷ついてしまいますが、口内を清潔に保ち虫歯予防の効果が期待出来るからです。

歯を傷つけるのが心配だが歯磨きしたいという方は、食後3分以内に歯磨きをするといいでしょう。脱灰は大体食後10分頃からと言われています。

脱灰を引き起こす前に、菌の餌になる食べかすを掃除してしまう良い方法ですね。

再石灰化とは

再石灰化とは、脱灰したカルシウムミネラルが唾液の力で再び補われることです。

酸性から中性に戻す力のことは唾液の緩衝能と呼ばれています。

口の中を中和するのに約40分かかります。その間に食べ物を断続的に摂取してしまうと、中性に戻す時間がなくなってしまいますよね。

つまり再石灰化されず、歯が修復されないということです。

子供の歯磨きについては、こちらも参考になります。

歯磨きをしない嫌がる子供の原因は?おすすめはジェルと動画

 

歯磨き嫌いな子供の理由

私も子供の頃経験があるのですが、口に他の人の手や歯ブラシが入るのが怖いという子もいると思います。口、または顎が小さかったのか限界まで口を開けてというのがダメでした。

必要以上に強い力でゴシゴシと磨かれたのが怖い、痛いと言葉で伝えられなくても、そう感じることが続いてしまえば、歯磨きが嫌いになってしまいますよね。

まずは口の中に指や歯ブラシを入れる事に抵抗をなくす必要があります。

普段しているリラックス出来る体勢で、時には一緒に歯磨きをすると子供も少しずつ歯磨きに対する意識が変わってくると思います。

他にも絵本で歯磨きの大切さをしってもらう、音楽を流しながら楽しい雰囲気の中で歯磨きをするというものいいかもしれませんね。

私の小さい頃は、「おかあさんといっしょ」という番組で歯磨きのコーナーで流れていた音楽を、親と歌いながら歯磨きをした時は楽しかった覚えがあります。

あとは歯医者さんで歯磨き指導もやっているので、お願いするのも良いでしょう。ここで大事なことですが、毎日丁寧に歯磨きや仕上げ磨きをしていても虫歯になることも多いのです。

何がダメだったのか、言われた通りの方法をしているのに、と考えすぎないようにしましょう。なるときはなるという気持ちで、気にしすぎないことが大事なのです。

どんな歯医者さんがおすすめなのか

近くの行き慣れてる歯医者さんは子供の扱いに慣れてない、改善してほしい点を伝えたのに改善している様子がない時には歯医者さんを変えるのも良いと思います。

子供相手の治療も得意で専門にしている歯医者さんは、小児歯科といいます。小児歯科では、治療の際に必要に応じて少量の精神安定剤や麻酔薬を投与し、恐怖感や緊張感を和らげてあげることも出来ます。

少しでも歯医者さんが怖いものではないと思えるようにという点では、私の時もこういう所だったら嫌いにならないで済んだのかなと考えてしまいますね。

小児歯科では予防歯科に力を入れていたり、受け口や出っ歯と言われている歯並びの悪い子に対して矯正歯科も行っています。矯正は完全に永久歯に生え変わる前に受ける方が良いようです。

EPARKから小児歯科を扱っている歯医者さんを探せるので、是非参考にしてみて下さい。

自宅で磨き残しのプラークを調べる方法

歯垢染め出し剤というものを使うことで自宅でもプラーク(歯垢)がどこにどんな風に残っているのか調べられます。

  1. 液体→液そのものでうがいするか、綿棒やコットンで歯に塗った後にうがいすると歯垢が赤くなる
  2. 錠剤→錠剤を口の中で溶かし、舌で歯に塗って歯垢を染めます
  3. ジェル→綿棒か歯ブラシに付けて塗り、歯垢を染めます。
  4. バイカラータイプ→古い歯垢は青、新しい歯垢は赤に染まろのでより詳しく分かります。

3の錠剤タイプは学校で配られて使った事がある方もいらっしゃるでしょう。私はコレ嫌いで、歯にちょっと押し付けるだけで磨き残しはないと紙に書いて提出した覚えがあります(笑)

当たり前ですが、同じような事を考えた子達が保健室に集められて、再度やらされました。子供によって好き嫌いが分かれますので、無理にやらせないようにしましょう。

また、子供に使う時には手や服に色がついてしまうと汚れがとれないので注意が必要です。汚れてもいいような歯ブラシ、服、タオルなどを用意してから使うようにしましょう。

虫歯になりやすいかの調べ方

子供が虫歯になりやすいのか、なりにくいのかどうやって調べたらいいのかという方もいるでしょう。そんな時は歯医者さんで唾液検査というものがあります。

検査では唾液の力(修復力)を調べ、どれくらい虫歯になりやすいか、唾液の緩衝能、唾液の量、プラークの量、ミュータンス菌の数、ラクトバチルス菌の数が分かります。硬いガムを5分ほど噛んで唾液を吐き出す必要があるので、それが出来るなら何歳でも検査可能だそうです。

他にも、総細菌数を調べる検査や特定の菌の数を調べることも出来る検査があるみたいなので、歯医者さんに確認してみましょう。

 

子供が歯痛を訴えてる

夜中など歯医者に直ぐに行けない時には、小児用の鎮静剤を使うと良いです。小児用の解熱鎮静剤には虫歯の痛みを和らげる作用もあり効果的です。

解熱鎮静剤を飲んで一時的に痛みがなくなったからと、油断しないようにしましょう。ちゃんと歯医者さんに行かなければ虫歯がどんどん進行してしまいます。

ただし、間違っても大人用の解熱鎮静剤を飲ませないように注意が必要です。

日本小児歯科学会様の”子どもたちの口と歯の質問箱”では、妊婦さんから高校生までの質問Q&Aが実際の写真も付いて詳しく載っています。

 

まとめ

  • 虫歯の菌やミュータンス菌ラクトバチルス菌の2種類。
  • 乳歯の虫歯は最初は白っぽく見つけづらいし進行が早い
  • 歯磨きは1日2回が理想で、時間より質を重視
  • 自宅で磨き残しを確認するなら歯垢染め出し剤が便利です。
  • 子供の虫歯治療は小児歯科がおすすめ。
  • 歯磨き嫌いならリラックス出来る体勢で歯磨きや、絵本や音楽を使って楽しく歯磨きしよう。
  • 唾液検査で虫歯になりやすいか調べられます。
  • 子供の歯が痛い時は小児用の解熱鎮静剤を使おう。

虫歯は減らすことが出来ますが、無くすことは出来ません。子供の虫歯がなくならないと、気に病まないようにしましょう。

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